セコムが提供する「持ち運べるセキュリティ専用端末」ココセコム

導入・貢献事例 自治体担当者さま向け

持病がある方や徘徊・認知症の方もセコムが見守る、ご要請でかけつける「ココセコム」

練馬区役所外観

セコムは、練馬区と協定を結び、認知症により外出したまま自宅に戻れなくなる症状がみられる方のご家族を対象に、GPS端末を活用した位置情報提供サービス「ココセコム」を提供しており、練馬区ではその利用料の助成を行っています。
本インタビューでは、練馬区 高齢施策担当部 高齢者支援課 在宅介護支援係のご担当者に、「ココセコム」や事業への思いについて伺いました。

  • 本記事は2026年7月14日に実施したインタビューをもとに作成しており、掲載内容は取材当時のものです。

プロフィール

古田さん
練馬区 高齢施策担当部 高齢者支援課 在宅介護支援係
「ココセコム」の利用料助成事業を担当

山本さん
練馬区 高齢施策担当部 高齢者支援課 在宅介護支援係 係長

Q練馬区で提供されているサービスの正式名称と、この事業の目的について改めてお聞かせください。

古田さん正式名称は「練馬区認知症高齢者位置情報提供サービス利用料助成事業」です。位置情報サービスの利用料を助成する事業として実施しています。
目的は二点あります。
一つ目は、認知症のある高齢者が外出先で道に迷い、自宅へ戻れなくなった際に、早期発見と安全確保につなげることです。
二つ目は、認知症のある高齢者を介護するご家族の負担を軽減することです。位置情報を確認できることで、捜索にかかる時間や手間を減らせるだけでなく、「居場所が分からない」という不安の軽減にもつながります。
そのため、ご本人の安全確保と、ご家族の精神的・経済的な負担軽減の両面を支援する事業として実施しています。

Q練馬区は比較的住宅地が多く、人も多い地域という印象があります。そうした中で、この事業を始めるにあたり、課題として認識されていたことはあったのでしょうか。

古田さん認知症のある高齢者が行方不明となるケースが増加していることが背景にあり、ご本人だけでなく、ご家族も安心して生活を送ることが難しくなるという課題があったのではないでしょうか。
そのような中で、ご家族の安心につながる支援の必要性が高まっていたのだと思います。

インタビューに答える山本さんと古田さん

Qさまざまな位置情報サービスがある中で、練馬区が「ココセコム」を採用された理由について教えてください。

古田さん位置情報を提供するサービスはいくつかありますが、「ココセコム」の場合は位置情報の確認だけでなく、セコムの緊急対処員が現地へ駆けつけるサービスが備わっている点が大きな選定理由だったと聞いています。
認知症のある方が行方不明になった場合、ご家族だけで捜索するのは大きな負担になります。そのため、位置情報の提供に加えて、実際に現地で捜索を支援してもらえる体制が整っていることは大きな安心材料になっていると思います。

山本さん実際に利用されているケアマネジャーの方からも、「リアルタイムで精度の高い位置情報を検索できる」という声を聞くことがありますね。

「ココセコム」は、ご家族からの要請に応じて、
システムと人による対応で、位置確認から捜索まで支援します。

  • 緊急対処員が現場へ駆けつけ、捜索を行える
  • 位置情報に加え、移動履歴や周辺状況も踏まえて捜索できる
  • 認知症の方の行動パターンを考慮した支援が可能である

ココセコム

Q高齢者探索事業に関わる中で、「ココセコム」について率直にどのようなことを感じられましたか。

古田さんGPSで位置が分かるという仕組みは、認知症のある高齢者を介護するご家族の負担軽減につながるだろうと感じました。私自身、親の認知症に対して不安を感じた経験があるため、「今どこにいるのかが分かる」という安心感は大きいと思います。ご本人はもちろん、ご家族にとっても、大きな支えになるサービスだと感じました。

「ココセコム」について笑顔で答える古田さん

Q利用を検討されているご家族からは、どのようなお問い合わせやご相談が寄せられていますか。

古田さんご家族から電話でお問い合わせをいただくことがあります。ホームページをご覧になって、「どのようなサービスなのか」「どういった特徴があるのか」といったご相談を受けています。

山本さん練馬区民の方だけでなく、他の自治体にお住まいの方が練馬区のホームページをご覧になり、「このようなサービスがあるのですね」とお問い合わせくださるケースもあります。最終的にはお住まいの自治体へ確認していただくことになりますが、それだけ関心やニーズの高いサービスなのだと感じています。

ご利用を検討されているご家族の話を聞くインタビュアと古田さん

Q認知症のある方やご家族にとって、「ココセコム」はどのような役割を果たしているとお考えですか。

山本さん認知症のある高齢者の中には、一度道に迷った経験をきっかけに、ご家族から「一人で外出してはいけない」と言われてしまう方もいます。しかし、自由に外出したいという思いは誰にでもあり、認知症のある方も同じです。そのため、ご本人が安心して外出でき、ご家族も安心して見守ることができる環境を整えることが大切だと考えています。その支援策の一つが、このGPSサービスです。
認知症施策では、ご本人やご家族の声を丁寧に聴き、そのニーズを施策に反映していくことが重要です。「ココセコム」も、認知症のある方の「安心して外出したい」という思いと、ご家族の「安心して送り出したい」という思いの双方を支えるサービスとして活用されています。

ココセコムの役割について話す山本さん

Qこのサービスは、どのようなご家族の支えになっているとお考えですか。

山本さんご家族が常に付き添うことが難しいケースには、とても有効なサービスではないかと思います。 例えば、ご家族が仕事をされている場合、認知症のある方が一人で外出され、帰宅できなくなってしまうこともあります。ご家族が、行方不明に気が付いた時に迅速に捜索するのは容易ではありません。「ココセコム」を持っていれば、位置情報の確認に加え、駆けつけ支援が受けられるため大きな安心につながると思います。特に仕事と介護を両立しているご家族にとっては、大きな支えになるのではないでしょうか。
最近は「介護離職」が社会的な課題として取り上げられることもあります。認知症のあるご家族から目を離せないために仕事を続けることが難しくなるケースもあるかもしれません。「ココセコム」を活用することで、ご本人の安全を確保しながら、ご家族も働き続けられる環境づくりにつながる可能性があると感じています。

ココセコムのセコムコール機能で通話する外出先で困っているお年寄りとココセコムオペレーションセンター職員駆けつけで到着し膝をついて微笑みかけるセコム隊員と、セコム隊員が到着したことで安心した笑顔を見せるベンチに腰掛けた高齢の女性

Q最後に、セコムへの期待があればお聞かせください。

古田さん認知症というと高齢者をイメージされることが多いですが、若年性認知症の方など、見守りが必要な方は幅広い年代にいらっしゃいます。実際に、お子さん向けの見守りサービスとして活用されるケースもあると伺っています。
そうした意味では、高齢者に限らず、さまざまな方が安心して生活できるよう、見守りサービスの活用の幅がさらに広がっていくことを期待しています。必要な方にサービスが届き、安心して暮らせる環境づくりにつながればいいですね。年齢を問わず、見守りや支援を必要とする方や、そのご家族の安心につながるサービスとして、今後も発展していってほしいと思います。

練馬区では、認知症により外出後に自宅へ戻れなくなるおそれのある高齢者(若年性認知症を含む)を介護しているご家族などを対象に、「認知症高齢者位置情報提供サービス利用料助成事業」を実施しています。

助成の仕組み
(イメージ)
助成の仕組みイメージ。①ご利用者→練馬区へ相談申込、②練馬区→ご利用者へ通知、③ご利用者からセコムへ契約申し込み、④セコムからサービス提供、⑤ご利用者からセコムへ利用料(利用者負担)支払い、⑥練馬区→セコムへ利用料(助成分)支払い

「ココセコム」について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。サービス内容や機能、料金、利用事例などをご確認いただけます。全国各地の自治体で導入・活用されており、認知症のある方やそのご家族を支えるサービスとして利用されています。

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